なぜ、うつ病になるのでしょう?

 
うつ病の原因については、実はまだ解明されていません。しかし昔から盛んに研究がなされており、多くの事実がわかってきています。良く「心の風邪」と言われますが、人間に心という部位はなく、本来は脳の病気と言えます。ここでは私たちの脳がどのように働いているのかということも含め、現在知られているうつ病の仮説について解説しています。

 

モノアミン

 

モノアミン説

 

一番有名な説です。 

古くからある仮説で、抗うつ薬の多くも、この説に基づき薬が開発されてきましたが、いろいろと矛盾する点があるため、この説だけではうつ病の解明には至りません。
ただ、脳を簡易的に理解するためには、とても分かりやすい仮説だと思います。
 

 

 

海馬萎縮

 

海馬萎縮

 

脳が縮まる? 

昔は脳についてのことはほとんどわかっていませんでしたが、近年の脳画像解析の進歩により、さまざまな発見がありました。
この仮説は、脳の中の海馬という部位に萎縮が見られることが、うつの原因とする説です。
 

 

 

脳の炎症

 

脳の炎症

 

脳も炎症を起す

炎症と言うと皮膚や筋肉に起こるイメージですが、体のみならず、脳にも炎症が起きており、それがうつ病の原因とする説です。
最近では他の精神疾患の原因の可能性もあると言われ、この説に基づく新薬の開発も期待されています。
 

 

 

栄養不足でのうつ

 

栄養素の不足

 

脳に必要な栄養素とは 

うつ病は、セロトニン等の神経伝達物質が大きく関与していると言われていますが、その神経伝達物質も、もともとは私たちが摂取した食べ物から合成されています。
この説は、体や脳に必要な栄養素が足りない為にうつ病になるとする説です。